【L150S】シフトレバーがスカスカになってシフトチェンジできなくなった件(前編)

はいどーも、はねなし(@hanenashi7)です。

とある昼下がり、一本の電話が入りました。

「もしもし?なんかギヤがNから変わらなくなった!レバーはスルスル動くけどバックにもドライブにも切り替わらない!」

その電話を聞いた瞬間、もしかしてAT終わったか?と思ったのですが、停止中のギヤの切り替え操作との事だったのでトランスミッションというよりかは違う所のエラーかなと思い現場に向かう事にしました。

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今回故障した車種と症状について

そのトラブル発生した車種はダイハツ ムーヴ L150S型です。

2004年モデルでもう20年選手の為、あちこち壊れてもおかしくない状況の中、メンテナンスを施しながらも元気に走ってくれている車でした。

今回、車を走らせようとギヤを入れたら急に負荷が無くなり、何をどうやってもギヤが変わらず、スカスカ状態でどうしようもなく、そのまま車を走らせることが出来なくなりました。

症状を確認、対応策を考える

現地に到着して症状を確認。

コラムシフトタイプのAT、メーター内のギアは「N」(ニュートラル)になっていますが、レバーは確かにスカスカでPに入れてもDに入れてもNから切り替わりません。

現場にたどり着くまでにネットで情報を探していたところ、「シフトレバー スカスカ」で検索したらダイハツ車でよくある症状の1つのようでこの車に起こっている症状と同じギヤが変わらなくなった→修理するという情報がいっぱい転がっていました。

ただ、この車種の型式での情報は無く、それよりも新しい型式(L175/L185S)での情報しかなく、この型(L150S)の情報はありませんでした。

しかし症状的には同じの為、原因も同じだろうとある程度予測は立てていました。

原因の特定

実際にシフトレバー周辺のパーツを外して原因を特定していきます。

外すといってもステアリング周りの上下カバー2点を外すだけ、固定されているビス3本をプラスドライバーで外してツメで固定されているだけなので子供でもできそうな程簡単なレベルです。

実際にカバーを外してシフトレバー周辺を確認するとすぐに原因が特定できました。

上の画像のワイヤーリングの所が脱落していることが原因でした。

本来は↑のように引っ掛かっているように固定されています。

やはりネットで収集した情報と同じ症状でした。

このリングの部分、中心部はゴムのブッシュがあり、それを挿入して固定することでワイヤーを動かしているのですが、経年劣化でブッシュが固くなり、脆くなってしまったところ、ギアチェンジをしたタイミングでとどめを刺してしまい、外れてしまったものだと考えられます。

実際、この部分を引っ掛けてシフトチェンジを行ったら問題無くギアが変わり、動作も問題ありませんでした。



応急処置

原因は特定でき、必要な部品も分かったのですが、当然の事ながら量販店等では手に入りませんので、届くまでの間の応急処置として手元にあったゴムホースバンドを加工して固定しました。

とにかくこの部分が外れなければ良いだけですので見た目なんてどうでも良いです。

並行して部品も注文し、届き次第、改めて修理したいと思います。

予防保全が必要な部分

今回、停車時のギアチェンジで動かせなくなった場所が駐車場の敷地でしたので大きな問題にはなりませんでしたが、これが走行中や公道で発生していたらと考えるとゾッとしました。

信号待ち等でニュートラルやパーキングに入れていて、発進時にドライブに入れるタイミングでこの症状が出たら動かせなくなりますのでかなり大迷惑です。

ネットでは結構起こっている症状との事でしたが、使用している部品がゴムブッシュという事もあり、100%劣化している素材の為、長い事乗っていれば高確率で発生するトラブルです。

この場合、ゴムのブッシュが劣化して機能に問題が発生したとしても保険として対策していてもおかしくないですしメーカーとしても予想できうるリコールレベルの症状だと思うのですが最近のモデルではどうなんでしょうか。

車検でも点検しない箇所の為、意識的に予防法全を講じないと発生してからでは大変です。

車に興味あるなし関係なしにこの車種もしくは近しい年式の車種に乗っているダイハツユーザーの方はこのトラブルが発生する前に一度点検することをオススメします。

2024年5月14日 修理完了しました!

【L150S】シフトレバーがスカスカになってシフトチェンジできなくなった件(修理編)

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