電動パーキングブレーキ(EPB)搭載車のリアブレーキパッドをデジタルツールに頼らず交換する

はねなし(@hanenashi7)です。

最近の自動車の技術の発展は日々進歩しており、どんどんコンピューター制御化され複雑化されています。

一昔前はアクセルワークも1本のワイヤーがスロットルに繋がっていてその開閉状況に合わせて燃料の供給量を調整し、エンジンの回転数を変えていましたが、それも電子化が一般的になりました。

パーキングブレーキも昔は運転席横のレバーを引っ張れば車体下のワイヤーを通じてリアのブレーキをかけ続けるというアナログなものでしたが、今やそれも電子化されています。

サイドブレーキイメージ

電子化は便利になった一方で時に不便をもたらす時もあります。

今回は電動化パーキングブレーキのシステムを導入している車のブレーキパッドを交換するというお話です。

↓ブログ村バナー 1ポチが励みになります!
にほんブログ村 スロットブログへ

はじめに きっかけは異音の発生

車を運転中、窓を開けて走行しているとある異音に気付きます。

 

「シュルシュルシュルシュル~」

 

最初は他の車からの異音なのかと気にも止めていませんでしたが、数日後にも同じような音がしていることに気付き、いよいよ異音の発生源は我が車にあることに気付きました。

両サイドの窓ガラスを開けて異音の元を探るとどうやら右リアから聞こえてきます。そして異音に気付き始めた時とほぼ同じタイミングでブレーキをかけたときに金属音がするようになりました。

このことから異音の原因はブレーキ周りにあるという当たりをつけることができましたのでブレーキパッドを交換することにしました。

ちなみにこの車、記録簿を辿ると前回リアブレーキを交換したのは4年ほど前です。

ちょっと早いんじゃね?とも思いましたが予防保全も兼ねてのメンテナンスということにしておくかとこの時点では軽く考えていたのですが…

電動パーキングブレーキ(EPB)搭載の車のブレーキパッド交換の基本

まず前提として電動パーキングブレーキ(EPB)搭載車のブレーキパッドを交換する際は専用のツールやモードが必要になります。具体的には、スキャンツール(G-scan)を使ってパッド交換モードを起動し、ブレーキピストンを押し戻す作業が必要となります。

G-scanとは、自動車の故障診断を行うために、車に搭載されたコンピュータ(ECU)と通信し、故障コードやリアルタイムデータを読み取るための機器のことです。主に整備工場などで使用され、車の状態をチェックし、故障の原因を特定するために役立ちます。

パッド交換モードにしなければピストンはいくら頑張っても戻らず、新しいブレーキパッドを装着してもキャリパーの装着ができず元に戻せません。

当然、そんな代物は持っているわけありませんので「整備工場にお願いする」か「スキャンツールを使わずに何とかする」しかありません。

用意するもの

今回の作業にあたり用意するのは以下の工具・道具です。

①ソケットレンチ (10mm・12mm・14mm・17mm・21mm)
21mmはホイールの脱着です。19mmの車種もあります。

②ピストン戻し

③トルクスレンチ(T-40)

④六角レンチ(5mm)


⑤ブレーキパッドグリス

⑥ブレーキクリーナー

リアブレーキパッド交換作業開始

と、いうわけで何とかしていきましょう。今回交換する車は30系ヴェルファイアになりますが、電動パーキングブレーキを搭載している車種であれば要領はほぼ同じです。

※尚、これから紹介する作業について実施する場合は自己責任でお願いします。

電動パーキングブレーキをオフにする

まず、イグニッションをオンにし、電動パーキングブレーキをオフにします。

「ウィーン」という音がしますのでその音が無くなったらそのままイグニッションをオフにします。

ホイール、ブレーキキャリパーを外す

早速ですがホイールは外した状態です。

赤丸のナット(10mm)を外し、黄色丸のコネクタを外します。コネクタは固いので割らないように気を付けましょう。

続いて横から、左側のブレーキホースを固定しているナット1か所(12mm)、ブレーキキャリパーを固定しているナット(14mm)2か所を外します。(キャリパーを固定しているナットはネジロックが塗布されているため固いです。)

ちなみにキャリパーナットを外す際は向かい側にある17mmナットとスパナなどで固定しながら回すとスムーズです。

もちろん無くとも外せますが、一緒に回ってしまうことがあるため持っているなら使用しましょう。

このようにキャリパーがフリーになりましたのでブレーキパッドを取り外します。(表、裏にそれぞれ1枚ずつ)

ブレーキパッドの確認

予防保全なんて言っている場合じゃなかった。

取り外してパッドの残量を見て驚きました。もう1mm程度しか残っていません。そりゃ異音もするわけです。

新しいブレーキパッドと比較したら一目瞭然。

このあと、シムを綺麗にし、グリスを塗って新しいブレーキパッドを装着します。

電動パーキングブレーキシステムを何とかする。

さて、この記事のメインディッシュです。

電動パーキングブレーキシステムをどうにかしないとキャリパーの装着ができません。

このピストンが電動パーキングブレーキシステムのおかげで戻せない状態です。

電動パーキングブレーキシステム本体を固定してるビスを5mmの六角で2本外しモーターユニットを分離します。少しひねりながら外すのがコツです。

モータユニットの分離ができました。中心部にギザギザのねじ穴が見えます。

トルクスレンチ(T-40)で時計回りに回らなくなるまで回し続けます。結構回りますが突然回らなくなるのでわかりやすいです。

トルクスで中のギアを回し終えればあとはピストンを戻してキャリパーを装着、もとに戻していくだけです。

ちなみに私はピストン戻しというツールを使用していますが、いろいろな情報を見ているとアンギラやモンキーレンチなどで戻している変態もいるようですが私にはできませんでした。

ピストン戻しを使用してもかなり固いです。

作業完了

ホイールの装着まで完了したら車内にての作業です。

まずはブレーキペダルを思いっきり何度も踏み込み、ピストンを押し込んでいきます。

ある程度踏みしろが固くなれば次はイグニッションをオンにし、電動パーキングブレーキをオンにします。

すると「ウィーーーーーーーン」長い時間作動音がしたのち止まったら完了の合図です。お疲れ様でした。

最後に

ということでリアブレーキのパッドを交換するというお話でしたが、フロントブレーキパッドや電動パーキングブレーキシステムが搭載されていない車種についてはここまで手間をかける必要なく交換できます。

それにしても4年で走行距離も30,000km程度、リアブレーキはあまり消耗しないのですが想像以上に消耗していたのが驚きでした。

取り外したブレーキパッドにはパッドセンサーなる金属部分があり、見事に干渉痕があることがはっきりわかります。

これのおかげでということもありましたが大きなトラブルになることなく交換できて満足しています。

作業難易度 ★★★☆☆
予算合計:13,904円
満足度:★★★★★

■あわせて読みたい
錆が発生したメッキパーツをキレイにしよう【車のメンテンナンス日記】


↓ブログ村バナー 1ポチが励みになります!
にほんブログ村 スロットブログへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です