はーいども~!はねなし(@hanenashi7)でございます。
以前に「革靴は綺麗に維持した方がいい」という記事を書きましたが、なんと、このサイトで最も読まれている記事となっておりその反響ぶりに少し驚いております。
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そこで今回は日ごろ私が仕事で愛用している革靴のお手入れについて、使用しているアイテムやその流れなどをご紹介したいと思います。
これ見て皆さんも革靴のお手入れをして、足元を見られても問題無いようにしましょう!
実際に革靴を手入れしていく

さて、用意が整いましたら作業を進めていきましょう。こちらは実際に私が愛用しているスコッチグレインの革靴です。


まずは革靴からシューレース(靴紐)をほどいて、シューキーパーを突っ込みます。
汚れ落とし

まずは「馬毛ブラシ」で全体をブラッシングし、革靴に付いている細かなホコリ汚れを落とします。これを怠ってしまうと、付着した汚れが革靴を傷付けちゃったりするので面倒くさがらずにやりましょう。

その後、ステインリムーバーを使用し、革靴に残った古いクリームを取り除きます。
人間に例えるならば、化粧を落とすクレンジング作業みたいなものです。

ステインリムーバーを使う際は細長いネル生地を指に巻き、少量をにじませてから革靴を拭き上げるようにしていきます。

するとこのような感じで古い革クリームが除去できます。全体的にステインリムーバーできれいにしてやりましょう。
尚、やりすぎてしまうと革靴の脱色にも繋がってしまうので注意。
全体的にサッと吹き上げたら次の工程に参ります。
ワックス落とし(ワックスを使用している場合のみ)

つま先やかかとの部分にワックスを塗布ししている方はステインリムーバーでは中々ワックスまで除去できないので、専用の「ハイシャインクリーナー」を使用します。
その名の通り鏡面を落とすクリーナーで、中々の除去力があります。
こちらもやりすぎてしまうと色が落ちてしまうので注意。

指でクリーナーを塗布したあと、ネル生地などで拭き上げましょう。びっくりするぐらい気持ちよくワックスが落ちます。
革クリーム塗布

さて、一通り化粧落とし作業が終了してすっぴん状態にしたらいよいよ革に栄養を与える意味も込めてクリームを塗布していきます。

ペネトレイトブラシにごく少量のクリームをつけ、革に塗っていきます。

片側一足に対してクリームの量は米粒3粒程度です。
少なすぎてもいけませんが、多く塗っても革には一定量しか浸透せず、後の拭き上げで拭き取る作業が多くなり面倒です。欲張ってはいけません。
大まかに3か所程度クリームを付けたら、染み込ませる気持ちでブラッシングしていきましょう。

指では塗れないような個所もペネトレイトブラシを使うことで楽にクリームを塗布することができます。
履き皺のところや、ソールの境目などは入念にブラシで塗布することが重要で、栄養が行きわたることで革が長生きするようになります。
一通りクリームの塗布が完了したら、馴染ませる意味も込めて10分程度放置します。
仕上げ作業

最後の仕上げ作業として、余分なクリームの除去、磨き上げとなります。
必要なのは画像に移っている「豚毛ブラシ」と磨き上げに「ネル生地」を使用します。
「豚毛ブラシ」は先ほどクリームを塗布した際に使用した「ペネトレイトブラシ」と同じ素材となるので、きれいに洗浄し、乾かした「ペネトレイトブラシ」を代用しても問題ありませんが、作業効率を考えて大きめのブラシを使用することをお勧めします。

全体をブラッシングし、余分なクリームを取り除きます。

最後に指に巻いたネル生地で靴を磨くようなイメージで余分なクリームを拭き上げ、作業は完了です。
作業完了

余分な革クリームを取り除き、磨き上げたところです。革にツヤが戻りましたね。最後にシューレースを戻して作業完了。
最後に

以上が革靴のメンテナンスとなります。
作業時間も慣れてしまえば1足15~20分程度で終わりますので、革靴を長持ちさせるという意味でも積極的に栄養を与えてあげましょう。
少し怠けると革が乾燥しちゃって亀裂が入ったり破れたりし、2度と革は元に戻りません。
革はしっかりメンテナンスしていれば軽く10年は持つと言われています。
安い革靴を買って履きつぶして買い直すよりコスパも良いですし何より革がユーザの足に馴染むことでその人だけの革靴が完成します。
尚、ここから先の作業としては鏡面施工がありますが、革靴の鏡面仕上げは賛否両論あり、特にビジネスの場ですと不快に感じる人も一部いるようですのでTPOに合わせて使い分けてください。
そのうちに鏡面仕上げの工程についてもご紹介させていただきます。
◇2020年5月23日 ワックスについて書きました◇
革靴のメンテナンスで用意したもの
実際にメンテナンスに必要な道具をご紹介します。

①ネル生地
②馬毛ブラシ
③豚毛ブラシ
④ステインリムーバー
⑤ハイシャインクリーナー
⑥革クリーム
⑦ペネトレイトブラシ
⑧ワックス
⑨水
鏡面磨きを行わない人は⑧のワックスと⑨の水は不要です。
①ネル生地
②馬毛ブラシ
③豚毛ブラシ
④ステインリムーバー
⑤ハイシャインクリーナー
⑥革クリーム
⑦ペネトレイトブラシ
⑧ワックス
⑨水(ハンドラップ)
その他 シューキーパー
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