【INAX CW-K31】シャワートイレの水漏れは修理すればまだ使える

はねなし(@hanenashi7)です。

友人からトイレから水漏れしてるっぽいので見てくれないかと相談を受けたのですが水漏れの原因が具体的でなくタンクなのか?ウォシュレットなのか?配管なのか?全く分からない情報のまま、「できるかどうかは現場見てみないとわからないよ」という前提で対応してみる事にしました。

車をDIYで修理したり携帯を修理したりした経験はありますが、トイレの水漏れを修理した経験はありません。

今回は四苦八苦しながら修理作業した話を書いてみたいと思います。

 

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水漏れを起こしているのは「CW-K31」という品番の温水洗浄便座

今回トイレが水漏れを起こしているという事ですが、トイレのタンクからではなくどうやらウォシュレットからのようで品番を見てもらったところ設置されているのはINAX製の「CW-K31」という品番の温水洗浄便座。

ちなみに俗に言う「ウォシュレット®」と言われるものですが、「ウォシュレット®」はTOTOの登録商標で、正式名称は温水洗浄便座(温水洗浄暖房便座)です。 なので登録商標を意味する®が付きます。

LIXIL(INAX)だとシャワートイレ、パナソニックだとビューティートワレなど、独自の名称を使用していますね。

 

さて、この「CW-K31」という品番を少し調べてみると2003年にリリースされ、2008年に廃盤となった商品。

貯湯式の温水便座、水圧が強いと評判でこの便座が一番良かった!「強めの水圧で刺激を与えてくれてお通じがよくなるんです!」なんていうコメントも付くぐらいの便座です。

LIXILのサイトに行くと分解図を入手することが出来るので事前に確認してみる事にしました。

 

、、、が

 

やはりというか廃盤になって15年以上経過しているため、部品供給終了で部品は手に入らなさそうです。

部品が破損してたらどうにもならないかもな~なんて思いながら現場へ行くことに。

シャワートイレ 水漏れの症状

さて、水漏れを起こしているトイレを確認。便座のデザイン、今とデザインも大きく変わらないですね。あえて言えば操作盤の所が少しデブッちょなくらいか。

そして実際に作動させて水漏れ状況を見ると、洗浄ノズルから噴射しているあいだ、操作盤したからポタポタと症状が出ました。触ると少し暖かいので貯湯タンクのなかの水が漏れているのは間違いなさそうです。

水の出所を確認すると水抜栓と言われる栓の部分。最初はこの水抜栓が緩んでいるかパッキンが劣化しているかのどちらかかと思いましたが、どうやら原因はここではなさそうです。

これ以上は本体をバラさないと原因の特定ができないので、分解してみる事にしました。

水漏れ修理 作業開始

さて、本体を分解する前に準備が必要です。

①本体のコンセントを外す → これはマストです。必ず電源を遮断しましょう。
②水抜き栓からタンクの水を抜く → これは省略可(操作盤の下にバケツやタオルを用意しましょう。)
③給水の止水栓を締める → これも省略可

必要な工具はプラスドライバーだけですが、止水栓を締めて作業をする人はマイナスドライバーやレンチなどが必要です。

洗浄強さダイヤルを外す

工具は不要です。洗浄強さダイヤルを最弱の部分からさらに軽く回しながら持ち上げると簡単に外れます。

外装のビス2箇所を外し本体上側外装を外す

本体奥側に2本、ビスが止まっているので外します。

ビスを2本外せばあとはツメでハマっているだけです。画像矢印のあたりから上下のパネルの境目に指を入れて外装を分離させます。
(この部分は跳ね返りのウ〇チやおし〇こが多く付着しているところなので気を付けましょうw)

操作盤の2箇所のコネクタを外し上側外装を外す

上側の外装パネルを分離させるためには操作盤の2箇所のコネクタを外す必要があります。(↑の白と青のコネクタ)

そうすると外装パネル上側は完全に分離することができます。

操作盤を外す

画面の赤丸部分5か所のビスを外します。操作盤周りのビスの下にはそれぞれバネがありますので紛失注意(大き目なバネなので紛失事故率は低いです)

また、5つのうち2つのビスは緑色線(アース)を固定している線です。短めのビスで留まっています。

続いて青丸部分のコネクタを外します。コネクタを外すのは工具は要りませんがツメが嚙んでいるので割らないように気を付けて下さい。

上部分のコネクタをアップしてみました。 黄色の丸は指でツメを押さえながら引き抜きます。緑の丸は端子が刺さっているのでそのまま上に引き抜きます。(最初は固いです)

赤丸部分はアースを固定しているビスです。

水漏れ発生源の特定

操作基盤を動かすと貯湯タンクとそれに繋がっているヒーターが見えます。

よくよく見てみるとここから水が出ていることがわかりました。

念のため仮組みをしてテストしてみたところここからじわじわ漏水していることを確認したので今回の漏水の原因はここで間違いなさそうです。

ヒーターとタンクの間の部分からの水漏れなのでパッキンがダメになっているのかもしれません。

引き続き、ヒーターとタンクの固定部分を外していきます。5か所のビスを取り外します。

するとこのようにヒーター部分が取り外しすることができます。 L字の形になっているのでうまくずらしながら外します。

ヒーター裏側を見ると楕円形のパッキンがくっついてきました。内側は青緑色になっていますがすべて青錆です。

タンクの接続部分ですが、パッキンが付いてあったであろう箇所は青錆の粉が付着しています。

水漏れ原因の特定

ヒーター部分に付いてきたパッキンを外してみると密着部分がガタガタです。さらに横から見てみると青錆で段差が出来ており、爪で少しこじってみると取れました。

もともとはここはまっ平らな部分でパッキンを密着させ防水をしている箇所なのですが、青錆が発生したことで気密性が失われ、隙間から水が漏れ出てきたものだと考えられます。

修理作業

さて、原因がわかれば後は対処するだけなのですが、青錆といえど酸化した金属。下手に爪でガリガリしても埒が明かないのでこいつを使います。

耐水ペーパー(1000番)で金属部分を平らに面研します。
(この面研って言葉、表面研磨の略なのですが、普段あまり使わない言葉の様で知り合いに「面研するよ」っていったら(゚Д゚)ハァ?みたいな顔されました….)

手作業のためあまり削りすぎないよう、また凸凹にならないよう注意しながらやさしく耐水ペーパーで削っていきます。

ちなみに削るのはパッキンの接地面だけでOKです。

パッキンとその受け皿部分もキレイに拭き上げ、元にあったところにパッキンを設置します。

あとはばらした工程とは逆の方法で元に戻していくだけです。ヒーター部分のビスは気密性を少しでも高めてくれることを期待して気持ち強めに締めました。

シャワートイレ 水漏れ修理完了

諸々組み上げて最後に動作チェック。

漏れるのか?漏れないのか?この瞬間がドキドキしますよね。結果お漏らし無しで修理完了しました。

最後に

今回の作業はあくまで手直しみたいなもので今は漏れていなくとも再発の可能性も大いにあると思っています。この先直近で再発したら便座本体ごと交換です。

完璧に修理するのであれば清掃した後パッキン部分を新しく交換する事が一番なのですが廃盤なので当然メーカーからは手に入らないし、かと言ってホームセンターでもこの形のパッキンは販売していませんでした。

便座本体ごと交換となると安いものでも本体価格20,000円前後掛かりますしそこから工賃も取られるとなると30,000円以上は見ておかないといけません。

こういう水回り商品はだいたい15年から20年迎える前に何かしら水漏れを起こします。原因は消耗品の劣化によるものがほとんどです。

今回、まだ設置から20年経っておらず、部品の破損の可能性は少ないと感じたため修理にチャレンジしましたが、今回のケースに限らず全国色々な所で同じような症状で困っている方が出てくると思います。

ちなみによく聞くクラシアン等の業者へ頼むとこの手のトラブルは基本的に便座本体の交換をごり押ししてきます。というか「部品が無いので修理できません」としか回答しないです。

だって下手に修理して再発したら面倒でしょ?アフター対応でまた現場に行かないといけないしそれだったら本体ごと換えてしまったほうがリスクはありませんしね。

でも人によっては「予算がない」「今付いているものが気に入っている」等の色々な事情もあると思いますので可能な限り修理するという選択肢は残しておきたいですね。

もし同じ品番の温水便座で同じ症状が出ている方は専門的な知識は不要ですしプラスドライバー1本と耐水ペーパー1枚だけで修理できたので是非チャレンジしてみてはどうでしょうか。

ちょっとでも難しいなと感じたら便座の交換をしてあげてください。

おそらくこの品番に限らずTOTO等の他メーカーの貯湯式の温水洗浄便座は同じような仕組みになっていると思うので修理する場合は参考になると思います。

 

作業難易度 ★★★☆☆
予算合計:86円 (1000番耐水ペーパー)
満足度:★★★★★

最近修理記事ばかりですね。良ければこっちものぞいて言ってや~

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